治療の考え方


テンションとインテグリティの造語(張力統合)
張力は、物体にかかる垂直方向の重力に対し反対方向にかかる力。ものがぶら下がっている状態

■骨を「圧縮材」として見る:背骨や大腿骨など、体を支える骨は圧縮力を受け止める役割を果たしています。

■筋肉、腱、筋膜を「引張材」として見る:これらの軟部組織は、骨と骨をつなぎ、張力を生み出すことで骨格全体を安定させています。

私たちの身体は、骨という「圧縮材」が、筋膜という「引張材」のネットワークによって、絶妙なバランスで支えられている、精巧なテンセグリティ構造なのです。

この構造があるからこそ、私たちは二足歩行ができ、様々な姿勢や動きを柔軟に行うことができます。

テンセグリティの崩れが不調の原因に身体のテンセグリティ構造が、日々の習慣やストレスによって崩れてしまうと、様々な不調が引き起こされます。

長時間同じ姿勢でいること、スマートフォンの使いすぎ、片方の足に重心をかける癖、精神的なストレスなど。これらが原因で、身体の一部の引張材(筋膜や筋肉)が過度に緊張して硬くなったり、逆に緩みすぎてしまったりします。

この視点を持つことで、例えば「腰が痛い」「肩こりがひどい」という訴えがあっても、原因が足首の捻じれや肩の緊張にある、というように局所的な痛みだけでなく、その痛みが全身の張力バランスにどう影響しているかを考察しなければいけません。

「肩こりがひどいから肩を揉む」「腰が痛いから腰を治療する」多くの整体院やマッサージ店では、痛みや不調のある場所を直接アプローチすることが一般的です。しかし、それだけではなかなか症状が改善しなかったりするのはこのためです。

①猫背と肩こり

猫背の姿勢では、胸やお腹の引張材(筋膜)が短く縮み、その代償として背中や肩の引張材が常に引き伸ばされた状態になります。
この状態は、背中や肩に過剰な「張力」を生み出し、肩こりや首の痛みを引き起こします。

②腰痛と足首の硬さ

「腰が痛いから」と腰をマッサージしても、すぐに痛みが戻ってくるケースがあります。
この場合、例えば足首の関節が硬くなり、動きが悪くなっていることが原因かもしれません。
足首の動きの悪さをカバーしようとして、腰や骨盤の動きが大きくなり、腰に過剰な負担がかかってしまうのです。
このように、痛みや不調のある場所が必ずしも原因であるとは限りません。離れた場所のテンセグリティの崩れが、別の場所に不調を引き起こしているケースは非常に多いのです。

歩く、座る、立つといった日常の動作の中で、どの部分に負担がかかっているかを分析し、その連鎖を正常化するための施術を行います。
「痛いところを揉むだけ」の治療では、いつまで経っても根本的な改善は見込めません。

硬くなった筋膜や筋肉を丁寧に緩めていき、全身の張力バランスを整えます。痛みのある部位だけでなく、関連する離れた部位にもアプローチすることで、根本的な改善を目指します。
筋膜は、全身を覆う網のような組織であり、まさにテンセグリティ構造における「引張材」のネットワークです。
特定の部位の筋膜が硬くなると、その硬さが全身のテンションバランスに影響を及ぼし、離れた場所に痛みや歪みを生じさせます。

体の歪みが存在すると中心体がバランスしていないので周りの張力に影響を与えます。

少しでも体のバランスが崩れてしまうと過剰に緊張が生まれ、筋肉に牽引力が働き不労していく筋肉もあります。
骨×筋肉がバランスして体は、正しい動きを獲得しています。

リダクターと転子(ローラー)です
骨、関節に対しては、リダクター
筋、筋膜。内臓器には、転子類を使います。

リダクター

転子(置性系ローラー)

•2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった
•回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
•担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
•自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい

上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。

今回もブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
私の治療や経験が皆様に役立つことがあれば幸いです。

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