症例報告

股関節痛(左股関節)の患者様です。
施術を開始して3ヶ月ほどが経ちました。
だいぶ軽減はされてきました。
処置しなければいけない箇所は残っていますが、、

初診時

歩行時、起動時痛、内外旋、屈曲時痛著名
初診時には疼痛が強く歩くことや座った状態から立ち上がるのも困難でした。
とにかく何をしてもしてなくても痛いと言うことでした。
ただ、股関節の変形性はなく可動域制限が構造的なものではなく疼痛によるものと判断しました。

検査、問診から疼痛部位、動作痛(多動、可能な自動運動)から左の非荷重による股関節の潤滑不全と判断し施術を開始しました。

【潤滑不全とは?
簡単にまとめると関節にある潤滑油が切れている状態です。
人の関節や筋肉、骨、細胞には適切な圧力がかかっていることが必要です。
圧力が弱まってしまうと潤滑油が放出されずに油切れを起こしてしまいます
油切れ(潤滑不全)に陥ると関節の動きに対して摩擦が発生していきます。

摩擦や摩耗が起こると
関節部に炎症が起こり痛みを発生させる
摩擦により骨、関節自体の破壊が進行してしまいます。
※本来は骨同士の接触が極力避けられており摩擦しないようになっています。

※私が普段行う検査は、重力線を基準にどのように体にどのような歪みが起こり、どのくらい生理範囲(許容値と思ってください)からの逸脱が起こっているのかを検査します。

☆患者様で矯正して真っ直ぐにしないといけない、100%完璧に歪みをなくして整えないといけないと思われている方もいますが、許容値、許容範囲というのが個体により存在していますので範囲内に入ることが出来れば症状は、落ち着いてきます。

すいません
話を戻します。

左の股関節に潤滑不全が起こっていると判断しましたので股関節に対して圧力を持続的に加えていき潤滑の達成を図ります。

また発生原因は、左仙腸関節の非荷重から起こっているので左仙腸関節の処置も行い同時に、疼痛のない範囲でWB体操を行います。

基本的に非荷重の外傷ではないので進行は時間をかけて形成されていきます。
1度の施術で軽減する方もおられますが取り切れないことが多いです。
取れたとしても体の癖として現れる場合もあります。

またこの患者様の特徴は、股関節内旋時にある一部で抵抗感が増加します。
引っかかりの部分が痛みを出している部位と考えました。
数回治療をしていくと抵抗感が消えたタイミングがありました。
股関節の潤滑が達成された証拠です。
予想通り抵抗感と比例して痛みも消失していきました。

現在は、足関節の捻れ感と恥骨のクランク運動この2点を検査し処置を続けております。

幸い、脊椎の捻れはそこまで発生していない症例でした。

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