【四十肩、肩の痛み】でお悩みの方へ
このような症状でお悩みではありませんか?
• 腕を上げると肩にズキッと痛みが走る
• 寝返りをうつと肩が痛くて目が覚める
• 洗濯物を干すのがつらい
• 肩が固まって上がらなくなってきた
最近、患者様で肩の不調を訴える方が増えてきました。
痛みが強く、期間も長く続く方もおり非常に問題になる症状です。
自身の経験では、過去に片側の肩を治療をしているうちに逆側にも症状が出てくる患者様が2例ほどありました。かなり進行している例
基本的なメカニズムと当院の治療法についてまとめます。

肩関節(肩甲上腕関節)
肩関節(肩甲上腕関節)の状態が悪く痛みを出すことが多いです。
実際には、まわりに筋肉、靱帯など軟部組織があります。
肩関節の動きに制限が発生すると周りの軟部組織は、必要以上の牽引力や過剰な筋出力が働きだんだんと筋肉、靱帯が悪くなってしまいます。
また、周りの関節、肩鎖関節、肩甲肋骨関節との相互的な可動も大切になります。
なぜ肩関節の状態が悪くなってしまうのか?
正常であれば筋肉や靭帯、関節包の働きによって腕の骨は安定しますが、
• 筋力の低下
• 姿勢不良
• 過去の怪我
などの要因により、骨頭が徐々に前下方へズレてしまうことがあります。
これが肩関節に無理な負荷をかけ、炎症や痛みの原因になります。

肩関節は、人の体でも特殊でどこにも設置して安定性を生み支える構造になっておらず、筋肉、靱帯による吊性系の(吊るす力)によりできています。また、体幹の脊椎に筋肉にぶら下がる構造になっています。
やじろべ構造ともいわれ重心は、胸腰椎移行部付近で支点は、頚胸移行部になります。やじろべは天秤のように左右の重さを干渉しながら重心バランスしています。



肩関節の機能的メリットとしては、上肢の自由さを生むことができる反面デメリットは、安定性に欠けることです。
安定性が弱いということは、関節の位置がずれやすく不規則な関節運動になり関節軸がずれてしまいます。
肩関節の上腕骨頭(球)と関節窩(受け皿)の比率は、骨頭が関節窩の大きさの約1/3から1/4程度と言われています。
肩関節のイメージ

肩関節は、すり鉢の構造になっているとイメージできます。常に中心付近を軸に運動が出来れば問題ありませんが、接触面がわずかにずれてくると歪(いびつ)な軌道に変わります。回転中心がずれると上腕骨の変位が起きてきます。
ズレに伴い軟部組織が異常な牽引と過剰な筋収縮が起こります。筋弛緩と筋収縮のバランスが悪くなり疼痛の原因になります。
軌道を戻し、筋バランスを整えるには?
①肩関節の問題
肩関節には、重力が常に働きます。結果的に上腕骨が構造上前内方に変位していきます。
結果、内旋強制が起こり後方部に牽引力が働きバキューム効果が発生し、関節内に内圧が変動が起こります。内圧は、牽引力が働くと陰圧になります。陰圧が続くことにより関節脱水が生じます。後方に潤滑不全が発生します。(後方に限りませんが一番多いため)十分な潤滑が獲得できていない部分は、関節面との摩擦を生じ痛みの原因になります。
②筋バランス、脱水
筋肉が常に牽引されることにより絞り効果が発生します。タオルに水を含ませて置いておくと重力により水が落下します。常に重力により牽引されると水が落ちてやがて水はなくなり脱水します。筋肉は、一度脱水すると戻すのは難しいと言われています。



さらに必ず筋収縮は、筋のねじれを伴います。片側は、固定されながら必要に応じてねじれを伴います。伸長弛緩を繰り返し柔軟な状態に保ちます。自動運動にて柔軟性を獲得していくことが期待できます。
③頸椎、脊椎、胸椎

天秤、やじろべの軸が安定していない状態です。脊椎が捻じれる歪んでいる状態ですと正しい中心が定まらず安定しません。
軸がわずかにずれると末端への影響は大きく出現します。
他院との違い/当院の施術の特徴
①潤滑不全(関節内の滑走障害)
関節内部には滑液(かつえき)という潤滑液が存在し、関節のスムーズな動きをサポートしています。
四十肩では、この滑液の分泌が減少したり、関節包の柔軟性が失われることで、潤滑不全が起こります。滑らかに動かない関節は摩擦が増し、炎症を誘発し、さらに動かすことが辛くなるという悪循環に陥ります。
→肩関節に潤滑を促し肩関節の動きを滑らかにしていきます。
関節軸整復を行いつつ自動運動も行い軌道整復を行います。
運動軸の一例です。

②捻じれ異常な緊張している筋肉、靱帯には、ローラーをかけていきます。
どんな走行のねじれでも整復することができます。ねじれを処置すると同時に水分移動も行い処置できます。


※イメージです。
水の移動とねじれている筋線維が中心のへこみ部分に寄せられてきます。どこにどのようにずれていても修復することができます。
③脊椎の歪みにはリダクター

脊椎にかけることで歪みを整えることができます。
脊椎に見立ててコインにリダクターをかけると配列がそろっていきます。


【最後に】
肩の痛みは、全身の状態の結果として現れる症状です。痛みが強く治りにくいです。ですが初期の対応次第で短く最小限の痛みで良くすることが可能です。時間が経過した症状でも原因と結果がわかれば十分対応かのうな症状です。今回のまとめた物も筋肉的にも具体例を出していなかったり、脊椎も何番目が悪いなど具体的に出していません。実際に診てみないとわからない部分があります。しかし、痛み、不調の起こっている現実はあります。痛みに悩む方の助けになればと思います。
世の中には15万件の治療院があると言われています。その中から自身にあったところを見つけるのは、大変だと思いますがしっかりと診察し対応してくれる治療院に出会えたらと思っています。