引っ張る施術のリスクと注意点

関節が「ポキッ」と鳴ることがあります。これはキャビテーション現象と呼ばれ、関節内部の圧力変化によって気泡が弾ける音です。

この音自体は必ずしも悪いものではありませんが、「音が鳴る=良くなっている」と誤解されがちです。

また、無理に引っ張る施術や矯正は関節や軟部組織に負担をかけるリスクもあります。

今回は、関節の構造とキャビテーション(ポキポキ音)の正体、そして牽引によるリスクについて、整体院の視点からまとめていきたいと思います。

圧を加えると陽圧、牽引をすると陰圧になります。
人は、1気圧の中で生活しています。加圧(陽圧)には30ほどの力には耐えられると言われていますが減圧(陰圧)には、1の減少でも体が膨張して耐えられないと言われています。

関節は、骨と骨が関節包に包まれ、その中に滑膜や滑液が存在します。
この滑液は、関節の滑らかな動きと栄養供給に欠かせない役割を果たしています。

しかし、過剰な引っ張り(牽引)による刺激は、関節にとって大きな負担となる可能性があります。

減圧症

深海に潜ると圧力が変動し体にも影響を与えます。

一部の施術では「牽引機」や強い引っ張りを用いる場合もありますが、体への負担が大きくなりがちです。

特に以下のような場合は注意が必要です。

• 首や腰の強い牽引
• 自分で首を鳴らすクセ
• SNSで流行する「骨格矯正」

間違った力加減や方向性で関節に負荷をかけると、靭帯や神経に悪影響を与える可能性があります。

「施術中に関節をボキボキ鳴らす」「引っ張るとスッキリする気がする」

関節を無理に引っ張る施術や矯正は、本当は、どうなのでしょうか?

関節を動かしたり引っ張ったときに鳴る「ポキッ」という音。

関節の中には「関節腔」と呼ばれる小さな空間があり、その中に関節液(滑液)という潤滑液が満たされています。

この空間の圧力が変化したとき、滑液中に気泡が発生して弾ける音が「ポキッ」という音の正体です。

つまり、「鳴った=ズレが治った」というわけではなく、音が鳴ること自体が治療効果とは限らないです。

関節の内側には「滑膜(かつまく)」という組織があり、ここで滑液が作られています。

この滑膜に適切な圧刺激を加えることで、滑液がじわじわと出てきて、関節の動きを滑らかにします。

イメージとしては、水を含んだスポンジを優しく押すようなものです。

• 関節が鳴る音=治った、とは限らない
• 人の身体は「引っ張り」に弱く作られている
• 適切な圧刺激が関節液の循環に効果的
• 牽引施術にはリスクがあるため慎重な判断が必要

安心・安全に身体を整えるためには、正しい知識と技術に基づいた施術が必要です。
不安な症状や違和感がある方は、専門家にご相談ください。

■2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった
■回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
■担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
■自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい

上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。

今回もブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
私の治療や経験が皆様に役立つことがあれば幸いです。

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