症例報告⑤人差し指の痛み

症例報告

定期的に治療に来られている患者様です。
右示指屈伸時にDIP関節にこわばり、痛みがあるとの相談でした。
特に外傷の既往歴なく、リウマチ等の疾患もなし
初めて指の痛みを訴えられました。

外観と年齢、既往歴からヘバーデン結節初期の可能性はあると考えました。

ヘバーデン結節は、指の第一関節(DIP関節)に起こる変形性関節症です。特に40代以降の女性に多く見られ、遺伝的要因やホルモンバランスの変化が関係していると言われています。

代表的な症状は以下の通り
■指の第一関節(DIP)が腫れる
■指先が変形して曲がる
■痛みや違和感が続く

ヘバーデン結節が進行すると、見た目の変形だけでなく、物をつかむ・握るといった日常動作にも支障が出ることがあります。

ヘバーデン結節の初期段階では、
■指の違和感や軽い痛み
■指を曲げ伸ばしするときの引っかかり感
■関節周囲の軽い腫れ

などが見られます。

人の指はこのように骨の下に筋肉が走行しています。そしてプーリー構造と言われる指を曲げ伸ばしするときには、曲げる腱(けん)の浮き上がりを抑え、力を効果的に伝えるための 靭帯性腱鞘です。つまり骨軸が捻じれていたり、ずれていると力の効果が最大に伝わりません。

痛みの出ている指を見るとPIP関節~DIP関節に回外の方向の捻じれが観察されました。
PIP関節は、示指の中ほどにある関節で、曲げ伸ばしの中心となる部分です。

このような骨の回旋(ねじれ)は、次のような問題を引き起こします
■指の動きがスムーズでなくなり引っかかりが出現する
■腱や靭帯に偏った負担がかかる
■関節へのストレスが増加

結果として
「動かすと痛い」→「使うのが怖くなる」→「さらに動きが悪くなる」という悪循環になります。

関節がねじれた状態で長期間使い続けると、局所的に摩耗や炎症が起きやすくなり、やがて変形につながります。
特に指は日常生活で酷使される部位なので負荷が起きやすいです。
■重たい荷物を持つ
■パソコンやスマホ操作
■家事や趣味の作業

などで指先を使う小さなストレスが積み重なります。

変形が進むと
DIP関節にこぶのような腫れ(結節)ができ、ヘバーデン結節と診断されることもあります。

整体院では、骨格や関節の微細なズレやねじれを整復すること
• 痛みの軽減
• 動きの改善
• 変形予防

を目指します。

具体的なアプローチとして
• 関節のねじれを解除する調整
• 筋・腱の緊張を緩める施術
• 正しい使い方やセルフケアの指導

特に今回の症例も指の整復をかけると軸が整備されて屈伸時の引っかかりが消えておりました。

※炎症や強い腫れがある場合は、医療機関での診察を優先してください。

まとめ
• 示指の痛みはPIP関節のねじれから始まることもある
• そのまま放置すると、ヘバーデン結節などの変形性関節症につながるリスクがある
• 早期のケアで、痛みと変形を防ぐことが可能

指の違和感や痛みを感じたら、早めの対策が重要です。


•2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった

•回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
•担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
•自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい

上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。

今回もブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
私の治療や経験が皆様に役立つことがあれば幸いです。

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