肘の痛み

その肘の痛み、放置していませんか?
「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)テニス肘」かもしれません。

「ドアノブを回すと肘が痛い」「タオルを絞るとズキッと痛む」…そんな症状に心当たりはありませんか?
「年のせいかな」「ちょっと使いすぎただけだろう」と軽く考えてしまいがちですが、その痛み、「テニス肘」かもしれません。

テニス肘は、テニスをしない方でも発症する可能性のある身近な慢性的な肘の痛みです。

この記事では、テニス肘の根本的な原因から、ご自身でできる効果的なセルフケア、そして専門家による治療法まで、詳しく解説していきます。

テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」です。
名前の通り、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」という骨の出っ張った部分に炎症が起こることで発症します。

なぜ炎症が起こるのでしょうか?

肘の外側には、手首を反らせたり、指を伸ばしたりする筋肉が付着しています。


この筋肉は、日常生活で無意識のうちに頻繁に使われています。特に、パソコン作業でのマウス操作、フライパンを振る、重いものを持つ、雑巾を絞るなど、手首を返す動作が多いと、付着している筋肉や腱に繰り返し負担がかかります。

この小さな負担の積み重ねが、やがて炎症となり、徐々に痛みが強くなっていくのです。

テニス肘は、急激な痛みではなく、じわじわと症状が進むのが特徴的です。
初期には「なんとなく違和感がある」「手首がだるい」といった程度で、見過ごされがちです。
しかし、症状が進むと、以下のような明確な痛みへと変わっていきます。

■握る・つかむ動作で肘の外側に痛みを感じる(コップ、ペットボトルなど)
■タオルを絞る、雑巾を絞るときに強い痛みが走る
■重いものを持ち上げようとすると痛む
■手首を反らすと痛みが増す
■肘を押すと鈍い痛みがある

これらの症状を放置しておくと、痛みが慢性化し、日常生活の動作一つひとつが苦痛になってしまうこともあります。

テニス肘を悪化させるNG習慣

「テニス肘かな?」と感じたときに、多くの人がやってしまいがちなのが、痛みを我慢して使い続けてしまうことです。
しかし、この行動こそがテニス肘を悪化させる最大の原因となります。

■「そのうち治るだろう」と痛みを放置し痛みを我慢して使い続けると、炎症がどんどん広がり、治りにくくなります。
■痛い部分を強く揉んで炎症を起こしている部分を直接マッサージすると、かえって組織を傷つけ、症状を悪化させる可能性があります。
■痛い動作を無理に続けてしまう仕事や家事を休めないからといって、痛む動作を無理に続けると、回復が遅れてしまいます。

痛みのサインは、体が「休んでほしい」と訴えているSOSです。その声を無視せず、適切なケアを始めることが、早期回復への第一歩となります。

テニス肘の初期段階や、症状が落ち着いているときには、セルフケアで予防・改善を目指すことができます。

○痛みを引き起こす動作を見直す
まずは、どのような動作で痛みが生じるのかを把握し、その動作を避けることが大切です。

■パソコン作業:マウスパッドやアームレストを使って、手首が不自然に反らないようにする。
■重いものを持つとき:手首だけで持たず、両手や腕全体で支えるように意識する。
■テニスやゴルフ:グリップの握り方やスイングフォームを見直す。

○炎症を抑える「アイシング」
痛みが強いときや、運動後には、患部を冷やして炎症を抑えましょう。

■氷をビニール袋に入れ、タオルで包んで患部に当てます。
■10~15分程度を目安に冷やし、感覚が鈍くなってきたら外しましょう。

○筋肉の緊張をほぐす「ストレッチ」
痛みが引いてきたら、硬くなった筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチを行いましょう。
この時無理な痛みが伴うものは、避けてください

■手首を反らせる筋肉のストレッチ

  1. 腕を前に伸ばし、手のひらを床に向けます。
  2. もう片方の手で、手の甲側をゆっくりと体の方に引きます。
  3. 肘から手首にかけての筋肉が伸びるのを感じながら、20~30秒キープします。
  4. 3回ほど繰り返しましょう。

■手首を曲げる筋肉のストレッチ

  1. 腕を前に伸ばし、手のひらを天井に向けます。
  2. もう片方の手で、指先をゆっくりと体の方に引きます。
  3. 腕の内側が伸びるのを感じながら、20~30秒キープします。
  4. 3回ほど繰り返しましょう。

肘の状態のチェック
どの動作で痛みが出るか、筋肉や腱の緊張具合はどうかを確認します。

特に全身バランスをチェックします。
肩甲骨、背骨、骨盤、肩関節、手関節など、肘に負担をかける要因となっている全身の歪みがないかを確認します。
総合的に判断し治療に入ります。

  1. 筋肉・骨格のバランスを整える手技療法
    肘だけでなく、硬くなった肩甲骨周りの筋肉や、姿勢の歪みを調整することで、肘にかかる負担を軽減させます。
  2. 再発予防のための生活指導とトレーニング
    痛みが改善した後も、同じ症状を繰り返さないよう、日常生活での正しい体の使い方や、ご自身でできるストレッチ、筋力トレーニング方法を丁寧に指導します。

諦める必要はありません!
「仕事で肘を使うのがつらい…」「日常の痛みを何とかした」
テニス肘は、正しい知識と適切なケアを行うことで、必ず改善に向かいます。
お一人で悩まず、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの痛みに真摯に向き合い、根本的な改善と再発防止を全力でサポートさせていただきます。


■2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった

■回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
■担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
■自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい

上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。

今回もブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
私の治療や経験が皆様に役立つことがあれば幸いです。

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