【生体潤滑理論】関節の“動き始めの痛み”には理由があります
今回は、当院の治療方針や考え方の一部である「生体潤滑理論(バイオトライボロジー)」についてご紹介します。
※簡単なイメージは、関節滑らかに動かせるようにすることです
「難しい言葉だな」と思われるかもしれませんが、ご自身の関節の痛みや違和感と深く関係している大切な理論ではあります。
痛みを取るうえでも必要な考え方です。
ぜひ、以下のようなお悩みがある方は読み進めてみていただきたいと思います。
このような症状に当てはまる方はいますか?
• 寝起きの際に腰が痛む
• 股関節を動かすと引っかかる感じや音がする
• 体重をかけると膝が痛い
• 膝の曲げ伸ばしがスムーズでなく、引っかかる or 痛む
• たくさん歩いた後、足の痛みが強くなる
実際の現場では、このような症状を相談される方が多くいます。では、なぜ多くの方が同じようなお悩みをもっているのでしょうか?人の体のメカニズムは、個体差を除けばおおよそ同じだからです。根本的な物理構造を理解すれば不調を減らすことは可能だと考えております。
生体潤滑理論(バイオトライボロジー)とは?
「生体内での相対運動下で干渉しあう面及び関連する諸問題とその臨床応用を対象とする学問」と言われています。
関節には、2つの面が接触しながら捻れたり、滑ったりする構造があります。
物理学の話になりますが
静止しているものを動かす際や運動中の状態を維持する時には、外部から抵抗する力が生じる
=運動を維持するには、抵抗よりも大きい力を作用させる必要がある
この抵抗力のことを摩擦力といいます

▷ 特に、動き出す瞬間に摩擦力が最も大きくなります
そのため、「動き始めに痛い」という症状はこの摩擦力と関係していると考えられます。
摩擦を起こさないか減らすことが出来れば痛みはなくなると考えることができます。
摩擦力を減らすために必要なのが「潤滑」です
関節面に潤滑液やコロイド状の物質があることで、摩擦力は大きく減少します。
この働きを「関節潤滑」と呼びます。
関節面に十分な関節液、コロイド状物質がある状態を作り摩擦を減らします
コロイド状物質とは、ある物質(分散相)が、別の物質(分散媒)のなかに直径1~1000ナノメートル(nm)程度の微細な粒子となって均一に分散している状態、またはそのような状態にある物質全般を指します。
代表例には、牛乳、墨汁、泥水、霧、そして生体内の細胞質などがあります。
潤滑が不十分な状態では、摩擦が大きくなることで以下のことが考えられます
• 組織の摩耗
• 運動エネルギーによる熱変換
• 関節の破壊
大きく2つの効果が期待できます
摩擦による熱から組織を守る
摩擦そのものを減少させる
関節の動きを保つためには潤滑の働きが非常に重要なのです。
具体的には、圧縮力を使い関節内部を整える方法を使います。

私の整復、処置は、わからずに見ても本当にわからないままだと思います。
派手さはないし患者さんから何をしているのかわからないと言われたこともあります。
自身が様々な治療法を見て試して受けてみた結果として物理学的な要素を踏まえて考えることの必要性が重要だと考えております。
このようなお悩みのある方は、当院でお役に立てると考えております
•2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった
•回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
•担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
•自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい
上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。