手根管症候群~手の痺れ~

指先のしびれ、指の動かしずらさ、手のその痛み、手根管症候群の可能性が考えられます。

「最近、朝起きると手がジンジンしびれる…」
「スマホを触っていると指が痛くなってくる…」
「指先に動かしずらさを感じる」

そんな経験はありませんか? もし、そのしびれや痛みが、親指、人差し指、中指、そして薬指の半分に限られているなら、それはもしかすると「手根管症候群」かもしれません。

手根管症候群は、手首の付け根にある「手根管」というトンネル内で、神経が圧迫、走行が阻害されることで起こる病疾患です。


このトンネルは、手首の骨と靭帯に囲まれた小さな空間。
その中を、指を動かすためのたくさんの腱や、感覚を司る大切な神経(正中神経)が通っています。
手根管症候群の主役は、「正中神経」という神経です。この神経は、親指から薬指の半分にかけての感覚や、親指の付け根の筋肉を司っています。
手根管症候群になると、この神経が圧迫されることで、次のような症状が現れます。

手根管症候群の症状

■特に夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴です。痛みで目が覚めることも珍しくありません。
■「手がジンジンする」「ピリピリする」といった感覚です。

    ■親指から薬指の半分にかけての感覚が鈍くなり、熱い、冷たいといった感覚が分かりにくくなることもあります。
    ■症状が進行すると、親指の付け根の筋肉(母指球)が痩せてきます。
    ■指先の感覚が鈍くなり細かい作業が難しくなります。
    ■握力が低下する

    例えば、「ボタンを留める」「小銭をつまむ」「縫い物をする」といった動作がぎこちなくなります。
    これらの症状は、手を振ったり、指を曲げ伸ばしすることで一時的に楽になることもあります。
    これは、手根管内の圧力が変化するためと考えられています。

    手根管症候群の直接的な原因は、手根管内の正中神経の障害です。
    なぜ障害されるのか、その理由は一つではありません。

    ■女性ホルモンの影響: 中高年の女性に圧倒的に多く見られます。これは、更年期における女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関係していると考えられています。エストロゲンが減ると、腱や関節の炎症が起こりやすくなり、手根管内の腱を包む膜(滑膜)が腫れて神経を圧迫してしまうのです。

    手首の酷使: パソコンのキーボード入力、スマホの長時間使用、家事、工場での作業など、手首を繰り返し使う動作も原因となります。

    ■妊娠や出産(一時的なホルモンバランスの変化)

    ■糖尿病

    ■関節リウマチ

    ■透析治療

    手首の骨折や脱臼
    これらの要因が、複合的に絡み合って発症することも少なくありません。

    このうち、手の酷使によるもの、骨折等のケガ後の発生であれば整体院での対応可能なものだと考えています。


    考えの1つとして手根管の「アーチ構造」があります。手根管は、まるでトンネルのような構造をしています。

    手首を構成する小さな骨(手根骨)が、手のひら側に向かってアーチ状に並んでいます。そのアーチを覆うように、「横手根靭帯(屈筋支帯)」という強くて太い靭帯が張っています。
    このトンネルの中に、指を曲げる9本の腱と正中神経がぎっしりと詰まっています。
    手首を使いすぎたり、ホルモンバランスが崩れたりすると、この中の腱や滑膜が炎症を起こして腫れてしまい、神経を圧迫してしまうのです。
    このアーチ構造をしっかりと保つことが大切です。


    簡単なセルフチェックで、手根管症候群の可能性を確かめてみましょう。

    1. 両方の手の甲を合わせて、手首を直角に曲げます。
    2. そのまま1分間キープします。
    3. 症状がある側の指に、しびれや痛みが強くなったら陽性です。
    • 手のひら側の手首の真ん中あたりを、指で軽くトントンと叩いてみましょう。
    • 指先に電気が走るような、ピリッとした感覚があったら陽性です。

    早めの対処が大切 
    もし、セルフチェックで陽性が出たり、気になる症状がある場合は、お早めに整体院、整形外科を受診することをお勧めします。早期に適切な治療を始めれば、症状の悪化を防ぎ、改善が見込めます。


    ■2つ以上の整骨院や病院に行ったが良くならなかった、効果を感じられなかった

    ■回数券の押し売り、サブスク契約、何十万円もする物販の営業をされて嫌な思いをした
    ■担当者が毎回変わり治療の内容が薄く信頼できる先生に診てもらいたい
    ■自分の身体の状態を理解してしっかりと治していきたい

    上記のお悩みがございましたら一度ご相談ください。
    また「これは診てもらえるのかな?」という疑問も、お気軽にお尋ねください。
    早期にご相談、対応できれば手術を回避できるケースもあります。

    今回もブログにお付き合いいただきましてありがとうございます。
    私の治療や経験が皆様に役立つことがあれば幸いです。

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