【坐骨神経痛とは?】
症状と原因
坐骨神経痛とは、お尻から太もも・ふくらはぎ・足先にかけての痛みやしびれ、ピリピリ感などの症状のことを言います。
「座っているとお尻がジンジンする」
「長く歩くと足がしびれてくる」
「足がつっぱるような感じがして辛い」
といったお悩みは、坐骨神経が関係している可能性があります。
◆ 坐骨神経ってどこにあるの?
坐骨神経は、腰の骨(腰椎)から骨盤を通って、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先まで伸びている人間の中で最も太くて長い神経です。

この神経がどこかで引っ張られたり、周りの筋肉や組織と癒着し滑走が悪くなると痛みやしびれが起こるのです。
◆ 神経が障害されやすい5つのポイント
坐骨神経は長いので、いろいろな場所で障害が起きやすい神経でもあります。
特に多いのは以下のようなポイントです
- お尻の筋肉(特に梨状筋という筋肉)
- お尻の奥にある「坐骨切痕」という部分
- 太ももの裏側(筋膜や筋肉との癒着)
- 膝の外側(腓骨という骨のまわり)
- アキレス腱部
これらのどこかで神経の滑走性が悪くなり障害されると痛みやしびれが起きます。
「ダブルクラッシュ症候群」ってご存じですか?
これは少し専門的な話ですが、「ダブルクラッシュ症候群」という考え方も大事です。
これは、神経が複数の場所で障害されていると、症状が強く出るという現象のことです。
たとえば、お尻と大腿後面、両方で神経が軽く圧迫されていると、どちらも単独では大丈夫でも、合わさると症状がひどくなることがあります。だからこそ、「全体をみること」が治療にはとても大切なのです。
神経の「滑り」をよくする
坐骨神経痛の治療で大切なのは、圧迫されている場所を緩めてあげること、そして神経がスムーズに動くようにすること(滑走性の改善)です。
当院では以下のような施術を行います:
✔ 神経モビライゼーション
神経が「引っかかっている」部分を、やさしく動かして滑りを良くする手技です。筋肉との「癒着」を取り、神経が滑走できるようにしていく
✔ 梨状筋、ハムストリングスの緊張を取ること
筋肉が固くなると神経を圧迫するので、やわらかくしていきます。
✔ 骨盤の調整
体の歪みを整えることで、神経への負担を軽減します。
◆ おわりに
坐骨神経痛は、放っておくと慢性的な痛みや歩行障害につながることもあります。
しかし、早めの施術と正しいケアで改善するケースが多い症状でもあります。
「腰が痛いだけじゃない」「お尻や足のしびれが気になる」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、お一人お一人の症状に合わせて、丁寧に施術を行っております。
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