「股関節痛み」原因考察と治療

実際の症例

今回は、症例についてです
股関節痛です。

【股関節自体の痛みとは】

「股関節自体」の痛み=関節由来の痛み

• 関節唇損傷
• 変形性股関節症
• FAI(インピンジメント)
• 滑膜炎
関節内圧減圧
• 関節包の線維化や癒着
今回の症状は、股関節内の潤滑不全と予測しました。

【特徴的な訴え】
• 「鼠径部がズーンと痛む」
• 「深いところが詰まる感じ、痛みがある」
• 「関節を回すとひっかかる・痛い」
• 動かした時に痛む(特に内旋・屈曲・内転)

【小臀筋のトリガーポイント】

▼小臀筋
• 股関節の外転・内旋・骨頭安定化に関与
• 股関節疾患の補償で過緊張しやすい
• 深層にあるため、放散痛が鼠径部・大腿外側・臀部に出る

【小臀筋トリガーポイントの主な放散パターン】
• 臀部深部痛
• 大腿外側〜膝外側にかけての放散痛
• 時に「股関節前面のような感覚」を伴う

今回の患者さんは、大腿外側〜膝外側にかけての放散痛も訴えておりました。

【 両者の関係性】

股関節の関節内の不具合があると…
• 股関節安定筋(小臀筋・中臀筋)が代償的に過緊張
• 特に前方滑走不良や後方変位がある場合、小臀筋は持続的にストレスを受ける
• 結果としてトリガーポイントが形成され、放散痛が股関節痛に似てくる

【まとめ】

股関節の障害→小殿筋のトリガー
両方の痛みと症状が混在していると予測され
股関節に関して潤滑を出す処置を行った
股関節の潤滑が達成されて回旋時痛がなくなった。
トリガーポイントの痛みは、軽度残存している為、経過観察していく必要がある。
歩行時、だんだんと痛みが出てくるため、そちらも経過観察が必要である。

今後も継続して投稿していきます。

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