こんにちは。整骨院院長の大塚武明です。
今回は「骨盤の捻れ(ズレ)」が原因で膝に痛みが出ていた、30代女性の患者様の症例をご紹介いたします。
◆来院時の主訴
患者様は30代の女性で、「しゃがむと左膝が痛い」という主訴で来院されました。
歩いている時には特に痛みはなく、日常生活での支障も少ないものの、深くしゃがみ込むと左膝にズキッとした痛みが走るということでした。
このような「動作限定の痛み」は、単純な膝の問題だけでなく、体のバランスや骨格の歪みが原因となっていることが少なくありません。
◆過去の既往歴がヒントに
問診を進めていく中で、3年前に尻もちをついた経験があるとのお話がありました。
「おそらくその時に、左の骨盤に大きなダメージが加わったのではないか」と推測しました。
骨盤は身体の土台であり、左右のバランスが崩れることで、膝や足首、股関節にまで負担が波及していきます。今回のケースでは、3年という時間をかけて、徐々にその影響が膝へと現れてきたと考えられます。
◆検査から見えた体の状態
触診と可動域検査を行ったところ、左の骨盤が内側に捻れ、それに伴って右の骨盤が外側に開いてしまっている兆候が見られました。
さらに、右の骨盤の影響で右足首の関節に軽度のズレと可動域の制限も確認されました。
骨盤の捻れが長期間続くと、左右の足の太さに差が出ることもありますが、今回はそこまでの状態には進行していませんでした。
◆施術の内容と結果
まずは右の骨盤から調整を行い、その後、左の骨盤の捻れを整えました。
その時点で、しゃがんでいただいたところ、「痛みがかなり軽くなった!」と驚かれていました。
また右足首の関節も調整。関節のズレを修正することで、体全体の連動がよりスムーズになり、無理なくしゃがめる状態へと回復しました。
施術後は「えっ!?痛くない!不思議!」とおっしゃっていました。
◆ご自宅でのケアと生活指導
再発防止のために、ご自宅での姿勢や座り方のアドバイスも行いました。
特に、骨盤の捻れを助長しないよう「深く座り込まない」「あぐらや横座りを避ける」などの生活指導を行い、骨盤のバランスを保つための簡単な体操もお伝えしました。
◆過去のケガが、今の症状に繋がることもある
今回のように、何年も前の軽いケガが、数年かけて痛みとして現れることは珍しくありません。
一見すると膝だけの問題に思えても、原因がまったく別の場所にあることも不思議では、ありません
当院では、身体全体をしっかり検査し、痛みの「本当の原因」を見極めることを大切にしています。
●こんなお悩みはありませんか?
• 整形外科や整骨院に通っても良くならない
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早めにご相談いただければ、手術を避けられるケースもあります。
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