体の歪みとめまいについて

実際の症例報告です

病院で良性発作性頭位めまい症と診断された患者様です。漢方薬の処方を受けられました。
基本的に良性発作性頭位めまい症は
一過性のものであり中枢神経症状を随伴しない疾患で眼振を伴うというもの。
症状は、現在は出現していないのですが再発を避けたいとのことです。

良性発作性頭位めまい症の症状と原因

頭の位置に動かした時にめまいが生じるものです。
耳は 外耳 、中耳 、 内耳 に分かれており、内耳の問題により起こります。
内耳にある前庭から耳石が剥がれて三半規管の中に入り込んでしまいます。
頭を動かすと、重力や体が回転する加速度により耳石が三半規管の中で移動します。
これによって三半規管内のリンパ液の流れが誘発され、実際には頭は動いていないのに、内耳から動いているという信号が脳に送られます。

結果として目眩が起こります。

※しかしなぜ耳石が剥がれるのか具体的な理由はわかっていません。

やはり実際にお話を聞くと起き上がる時や首を回して振り向き時などに目眩が起こるとのことでした。

自分なりの考察と調べてみました。

まず人の平衡系の発達過程では、まず水平系の発達がありその後垂直方向への発達が起こります。
※獲得していく順番は、生理重力線方向に合っている垂直方向からでありその後前者を指標として発達していきます。

生理重力線からの逸脱は、空間での個体位置感覚がズレてしまうことで目眩が発生するものと考えられます。

また構造医学の中では、左非荷重系+低血圧症が存在していることが多いということも言われています。
※右非荷重+高血圧庄も考えられるが今回は、症例患者さんが左非荷重の見立て施術をしたので左非荷重パターンをまとめていく。

内部エネルギーを発生エネルギーから運動エネルギーに変換して放出していることが言われています。
頭部は重力下では動的支持安定性にかけているため一定時間不安定位をとると平衡の復元を遅延させてしまうことが目眩として現れると予想されるためである。

実際に検査、処置として以下を行いました。

各平衡器が不安定になっていることが予想されます。
•頚椎C1.2歪み、ズレ
•胸郭の歪みB-3(胸腰移行部)
•鎖骨〜肩甲骨のダイヤモンド構造(上部から見た時の菱形の構造)
•頚胸移行部(B-2のレバーアーム現象)
•環椎後頭関節潤滑不全

平衡器が不安定であると重力線からの逸脱が起こりバランスのズレが起こりやすく目眩につながる。

頭軸を整えること重力線を逸脱しないための矯正を行うことで再発や発生を防げます。

患者さんの検査も十分な変化は得られましたが、B-3、ダイヤモンド構造の問題は取り切れていませんので引き続きの施術を行い経過観察を行いたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA